オーソモレキュラー整合栄養療法とは

オーソとはギリシャ語で「正常にする」、モレキュラーとは「分子」という意味です。「分子整合栄養療法」とも言います。体内に通常存在する物質、ビタミン、ミネラル、アミノ酸等のバランスを個人それぞれの必要量に合わせて、適正に調節しながら細胞の遺伝子レベルで考え、健康へアプローチする方法です。

人体の生命活動と健康維持に必要な必須分子栄養素には、補酵素であるビタミン(生命と言う意味)20種類、ミネラル29種類(宝物という意味)、そして必須脂肪酸(リノール酸、リノレン酸、アラキドン酸)、人体のアミノ酸20種類の内必須アミノ酸8種類と準必須アミノ酸5種類の合計13種類が挙げられます。更に体が必要とする多くの酵素、フラボノイド群、ホルモン、ファイトケミカルがあります。

人体内で合成出来ない物質もあり、あるいは合成できても必要量が不足し栄養補給が不完全だと、色々と心身共に問題の症状が出てきます。

食物から摂取しなければならない不可欠栄養素は、今日食品の質が遺伝子操作や添加物、土壌や河川海の環境汚染等の理由で劣化し、合成と分解、代謝に様々な問題が生じてきます。

オーソモレキュラー整合栄養療法では、まず体に入った社会毒の解毒をさせ、体内に生理的に存在する物質のみを用いて体内濃度を変動させ、遺伝子レベルで代謝再生の整合・バランスを取らせる事で、心や肉体、精神の問題に化学薬品に頼らないでアプローチします。

人の体には60兆個の細胞があります。それぞれが必要な栄養素のレベルに到達すると、細胞が活性化し、体は自然治癒力が増して最高の機能を果たすことが出来ます。その結果、精神と肉体の健康を極限まで維持向上させる事が可能で、今生きてこの世に存在している爽やかな幸福感、歓びの健康感が得られ、病気を寄せ付けなく人生と生命力、生活の質を大幅に高められます。

全ての遺伝子や顔が異なるように、人は生体個体差が大きくあるので、必要とする栄養素にも大きな差が出ます。人それぞれにあった整合・バランスを意識し、人体に存在しないものを使用しないオーソモレキュラー栄養療法は人体に副作用無く安全で、また自然な優しい健康療法です。


ライナス・ポーリング博士「脳の栄養学の父」

この栄養療法の概念を世界で最初に提唱したとされているのは、ライナス・ポーリング博士(1901~1994)で、物理学と分子レベルの化学を結び、また栄養学に分子生物学を結びつけました。その功績が認められ、1954年にノーベル化学賞(化学結合の本性、ならびに複雑な分子の構造研究)を受賞しています(さらに1962年にはノーベル平和賞(核兵器に対する反対運動)を受賞しています)。また1970年には「ビタミンCと風邪」、1979年に「がんとビタミンC」の本を出版し、「脳の栄養学の父」とも言われました。

そのポーリング博士やナイアシン( ビタミンB3)を用いた治療を統合失調症に試みたエイブラハム・ホッファー博士、超高濃度ビタミンC点滴注射を試みたヒュ-・リオルダン博士達がオーソモレキュラー整合栄養学/医学の基礎を作っています。ドイツでは、ポーリング博士に学んだ愛弟子イリーナ・ベルネイ博士が分子栄養素を製造する会社を1988年、ドイツ・ヴィースバーデンに設立しました。それが現在、ドイツ向けに44種類の製品を作っているヴィタ・ナトゥラ社です。



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